(展覧会続き…)
展覧会にあわせて、新たに本も出版されました。
カラーの図版も多く、読みやすいつくりになっています。晩年の作品もまとめられています。
緑の表紙がみずみずしい…
さきほどの模型。集合住宅のドムス「香里」。
30年以上たち、あふれかえる緑に…自然と建物の境界線がなくなりつつあります。内部の写真もカラーで紹介されているので、断面模型とあわせると、空間がよくわかります。
自然と建物が一体となることを目ざした建築で、建物の完成とされる竣工からさらに年月をかけて、住みながらつくられていく建築です。
実は、私は石井先生の住宅を2件ほど、みせて頂いたことがあります。森と一体となった内部空間は圧巻でしたが。ただ一方で、私は大学院で住宅建築を学び、公共建築とは違ってすでに住まわれている建築を「みる」のがどんなに大変を知っているものですから、目神山の住宅群がどんなに素晴らしい住宅だったとしても、みる機会が与えられなければいずれは消えてしまうと思っていました。
ですので、こうして、新しく本がだされたのは大変嬉しく、紹介させて頂いた次第です。
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Wrote:staff上野
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